社長メッセージ

平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
パーク24グループは、2020年に拡大を始めた新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)によって2020年10月期は上場以来初の赤字決算、2021年10月期は2期連続の赤字決算と甚大な影響を受けました。2022年10月期は、コロナ影響の軽減に伴い駐車場サービスやモビリティサービスの稼働が回復してきたことに加え、コロナ禍に一貫して進めてきた駐車場事業・モビリティ事業の筋肉質化施策によって、黒字決算を達成することができました。全社一丸となって創業以来の未曾有の危機に立ち向かって乗り切り、今、再び成長に向かって歩を進めることができているのも、当社を支えて応援してくださるお客様や駐車場の土地・施設オーナー様をはじめとするお取引先様、株主の皆様のおかげでございます。心より、深くお礼を申し上げます。
コロナ拡大以降、駐車場事業、モビリティ事業ともに「守り」に徹してきましたが、収束の兆しが見えてきたこの2023年10月期は、「攻め」に転じる期とします。当社グループの中期事業戦略の柱は、人(会員)・クルマ(モビリティ)・街(目的地)・駐車場の「4つのネットワークの拡大とシームレス化」です。コロナ禍で強化した事業運営ノウハウを活かし、質の伴った4つのネットワークの拡大と、それらをシームレスにつなぐ新たなサービスの創出を、ICTを活用して推進してまいります。
当社グループを取り巻く環境は、変わりつつあるものと、変わらないものとがあります。コロナによって、ライフスタイルやワークスタイル、それらに対する考え方は変わってきているように感じます。また、環境課題や社会課題への意識の高まりから、テクノロジーの進化スピードの加速化も起こっています。一方で、自動車は多く走っているものの、駐車場は未だ足りていないことや、人は常に便利さを求めていることなどは変わりません。
私たちパーク24グループは、グループ理念に「時代に応える、時代を先取る快適さを実現する。」を掲げています。これは中期的事業戦略「4つのネットワークの拡大とシームレス化」の先にある未来です。世の中の思考の変化を受け入れ、テクノロジーの進化をうまく活用しながらサービス設計・提供をしていくことで、私たちは、創り上げたい世界に向けて邁進してまいります。
その先に、社会とともに成長し、ステークホルダーの皆様の期待に応え、そして選ばれる企業としての姿をご覧いただけると確信しております。
どうぞ変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2022年12月15日
パーク24株式会社
代表取締役社長 西川光一