サステナビリティ委員会 委員長メッセージ
当社グループは、「場所(駐車場)」や「クルマ」の稼働を高めること、すなわち、その資産価値を最大化して無駄なく活用することを基本的なビジネスモデルとしており、稼働が高まるほど生み出される経済的価値と社会的価値が連動して高まる循環型ビジネスを展開しています。当社グループは、サステナビリティの視点を経営に取り入れることが企業の社会的責任のひとつであると強く認識しており、創業以来一貫して継続してきた循環経済型ビジネスモデルをさらに磨き上げることで、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。
駐車場事業においては、物件を拡大することで駐車場不足という社会課題を解決しながら、不正路上駐車を原因とする交通渋滞や事故の削減に貢献しています。さらに、モビリティ事業においては、当社グループの車両をお客様にシェアしてご利用いただくことで、車両製造のための資源を有効活用することにつながります。また、当社グループが保有する車両は現時点で約5割をHV(ハイブリッド車)が占め、世の中のHV車両比率より高いため、燃費改善によるCO2排出量削減にも貢献しています。近年話題となることが多いEV(電気自動車)やEV充電器の設置については、国内で複数のトライアルによりお客様の利用動向等を把握するとともに、普及率やニーズ、提供するサービス体系などを多面的に検討しています。導入へのハードルは決して低くはありませんが、市場の状況を見定めながら必要に応じて導入を検討していきます。
ひとつの「場所」において、その特性に合わせ、駐車場やモビリティサービス、あるいは新たな事業の組み合わせによってシェアリングビジネスを提供できるのは、当社グループ独自の強みです。経済的・社会的な価値創出の源泉となるこの強みを活かし、特定した5つのマテリアリティの実現を目指すことで、「交通インフラサービス企業」として社会から選ばれる企業であり続けたいと考えています。
パーク24株式会社
取締役 上席執行役員
實貴孝夫