人的資本価値の最大化に向けた取り組み

当社グループでは、中長期ビジョンの実現のために必要不可欠な資本を「人財(人的資本)」と考え、その価値を最大化するために5つの重点テーマを掲げ、各種人事施策に取り組んでいます。

個の成長・スキル向上

2035年中長期ビジョンの実現とそのためのテーマ推進に向けて従業員一人ひとりの成長が必要不可欠と考えています。そのために、個々のスキル向上や自律的キャリア形成に向けた自己学習・挑戦マインドの醸成、イノベーション創出に向けた育成・採用施策に取り組んでいます。

階層別での能力基盤強化

各階層・役割や職種に必要なスキルを磨くため、階層別の研修を引き続き強化します。入社研修などをはじめ、管理職を対象としたマネジメント研修や中堅層を対象としたリーダーシップ研修などを行っています。今後さらに、経営幹部候補や若手層に対する研修も重点的に取り組んでまいります。

個々のスキル向上や自己学習・挑戦マインドの醸成

e-learningシステムの導入

当社グループでは、従業員が自発的に学び、自己研鑽できるよう、動画を活用した教育・研修を行うためのe-learningシステムを2009年10月期より導入しており、当社グループの業務を遂行するために必要な知識やスキル習得のほか、法務・知的財産に関する知識など、様々な分野を受講できる環境を整えています。加えて、当社グループ独自のコンテンツのほか、「営業・マーケティング」「会計」「ITスキル」など一般的なビジネススキル等についても学ぶことができるよう講座を拡充しました。従業員の多様な自己学習意欲に応え、いつでもどこでも受講することができるよう、従業員の自己研鑽および個々のキャリア形成にも活用し得る環境を整備しています。

キャリア形成支援研修

個人の将来なりたい姿を見据え、持続的な成長に向けた自己研鑽の必要性を理解し、必要な知識やスキルを自ら習得する方法を学ぶ機会を提供することを目的に、キャリア形成支援研修を実施しています。

イノベーションの促進

2021年10月期より、新規事業創出の着眼力と思考力の養成を目的として「パーク24グループイノベーション塾(PIA)」を開講しています。講座受講はグループ従業員を対象に公募し、書類審査を以て選出されます。選出された従業員は新規事業の企画立案に向けて約半年間の社外講師による座学研修や個人メンタリングなど月1〜2回の講義を受け、最終的に経営陣へ事業企画案のプレゼンテーションを行います。また、2023年10月期からは、パーク24株式会社の新規事業推進部門により実現に向けたバックアップ体制の強化を図っています。一連の取り組みの結果、企画案の中から実際にサービス化が決定した案件もあります。当社グループでは、価値創造を実現させる優秀層の育成に継続して取り組んでいます。
また、当社グループでは新卒・中途ともに通年採用を行うことで、様々な知見をもつ人財の採用に取り組んでいます。特に、中途採用による人財の確保は、多様な経験や考え方を取り入れることができ、イノベーション促進につながると考えていることから積極的に行っており、中途正社員比率は72.1%(2024年10月末時点)となっています。今後も必要な人財は内部の育成に加え、外部からの採用によっても強化していきます。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進

2035年中長期ビジョンの実現とそのためのテーマ推進に向けて、従業員一人ひとりのITリテラシー向上とともにデジタル人財の育成・採用に取り組んでいます。
専門スキル習得のための研修受講などICTスキルを強化するための育成施策の他に、採用においては、市場での優位性を保つため、高度専門職に対する柔軟な賃金体系、フルリモート等の柔軟な働き方を整える等、あらゆる人財にとって魅力的な制度・環境を整えています。2035年中長期ビジョンの実現に向けて、既存事業の価値を高め、新規事業の推進を支えることのできる豊富な知見や高いスキルを有するデジタル人財や開発人財・営業人財などの育成・採用に引き続き注力してまいります。

組織・制度のあり方

従業員一人ひとりが多様な働き方で活躍し、生産性を向上していくために、制度や組織体制を整えています。

多様な働き方の選択

フレックスタイム制や変形労働制、シフト勤務制など、職種に合わせた柔軟な勤務形態を採用しています。また、育児・不妊治療・介護・傷病・通学など個々の状況に応じた短時間勤務や1時間単位の有給休暇を取得することができる制度も導入しており、加えて未使用の年次有給休暇を最大60日まで積立て、傷病・家族の看護・介護・不妊治療等に利用できるストック有給休暇なども設けています。さらに、職種の特性に応じて在宅勤務やサテライトオフィス勤務を活用した効率的な働き方・ワークライフバランスの両立支援も促進しており、個々のキャリア観に基づく多様性を受け入れ、従業員一人ひとりがいきいきと仕事に打ち込める環境を整えることで、最大限の活躍を支援しています。

ライフステージに合わせた支援制度

従業員が育児や介護などのライフステージや個々の⼈⽣設計に合わせて様々な働き⽅を選択することができる仕組みづくりと支援の拡充に努めています。仕事と不妊治療の両立を支援する「不妊治療支援制度」、ベビーシッター利用のための費用を補助する「ベビーシッター利用者支援制度」や「病児保育支援制度」、育児休業の一部を実質有給化する「ベビー休暇」など様々な制度を導入しています。

DEI・健康経営の推進

DEIの推進

当社グループは、国籍、年齢、ジェンダー等はもちろん、考え方や特徴といった個人の多様性を受け入れ、互いに尊重しながら意欲的に働くことができる組織文化を築くことが重要と考え、DEIを推進しています。グループ全体でDEIを推進するために、情報発信や研修を積極的に行うなど様々な取り組みを進めています。

DEIの社内浸透・風土醸成

階層別研修において、DEIに関する基礎的な考え方やケーススタディなどの項目を設け、社内教育を行っています。また、イントラネットにおいて、定期的に情報発信を行うことで、社内浸透を促進し多様性を受け入れる風土醸成も強化しています。

相談会・セミナー実施

「育休相談会」、「ベビーシッター支援制度相談会」、「仕事と介護の両立支援セミナー」など育児や介護に関する相談会やセミナー、動画配信を定期的に実施しています。

相談窓口の設置

育児・介護に関する相談を含め、DEIに関連する幅広い相談を受け付ける「DEI相談窓口」を社内に設置しています。

健康経営の推進

グループ理念浸透・風土醸成

当社グループは、従業員一人ひとりが企業理念のもと2035年中長期ビジョンの実現に向けて高い意欲を持ち、能力を最大限発揮できる、魅力的な組織、環境づくりを目指しています。従業員の意識調査(キャリア・エンゲージメント・サーベイ)を年1回行っており、理念浸透度合や組織課題を見える化し、従業員エンゲージメントの向上に向けて取り組んでいます。また、調査結果は取締役をはじめとする経営層に報告すると同時に、各種人事施策に活用しています。

一般事業主行動計画

関連するSDGs

ジェンダー平等を実現しよう
働きがいも経済成長も
人や国の不平等をなくそう