ニュースリリース
【パーク24株式会社】"駐車場証券化第1号" 24時間無人時間貸駐車場「タイムズ」を証券化!!
2001年09月28日
この度、東京・大阪を中心に、北は札幌・南は鹿児島までの各主要都市に24時間無人時間貸し駐車場『タイムズ』を展開する駐車場運営最大手のパーク24株式会社(4666 東京都品川区 代表:西川清)が、保有している「タイムズ」事業資産を証券化。21日に契約をし、本日実行となりましたのでお知らせいたします。
1.証券化のねらい
当社は『快適な車社会の実現に向け、駐車場事業をサービス産業ととらえ、ネットワーク化を促進する』を企業理念に東京・大阪を中心に、北は札幌・南は鹿児島までの各主要都市に約3,300ヶ所・約35,000台の時間貸し駐車場『タイムズ』を展開しております。
現在の3,300ヶ所のタイムズは、99%が土地オーナー様から事業用地をお借りして運営しております。当社にとっては用地確保の資金負担が少なく高いROEが実現でき、土地オーナー様にとっても、土地有効活用手法として取り組みやすいことから急速に拡大してまいりました。しかしその反面、土地オーナー様のご都合での賃貸借契約解除による収益減が当社のリスク要因となっております。このことから当社では解約リスクの低減を目的に長期間安定的に運営できるタイムズの開発を促進し、安定的な事業用地のポートフォリオ形成に努めております。
その中で長期安定型のタイムズ開発の一手法として、タイムズの証券化を検討し、今回その第1号が実現致しました。
証券化の実現によるメリットは
・小資本での解約リスクの少ない長期安定型タイムズ用地の確保が可能
・賃貸借以外でのタイムズ開発バリエーションの拡充
が考えられます。
今回の証券化の対象物件は、当社が自己保有して運営を行っていた、タイムズ事業資産24物件。証券化により調達した資金は、新たな証券化対象物件の購入や建設費用に充当いたします。証券化により、資金効率を高めながら長期安定的なタイムズ物件を拡大し、最適な事業用地ポートフォリオを形成すると共に、更なるタイムズ事業の拡大に努めてまいります。
2.証券化の概要
◇証券化の流れ
・ケイマン及び日本国内にSPC(特定目的会社)を設立
・国内SPCとパーク24が匿名組合契約締結、パーク24から国内SPCへ匿名組合出資
・国内SPCとオリックス・日本興業銀行が金銭消費貸借契約締結
・チェース信託銀行とパーク24が、対象物件24物件について不動産信託契約締結
・パーク24から国内SPCに信託受益権を譲渡
◇証券化後の取り組み
・チェース信託銀行とパーク24がマスターリース契約締結
・対象物件についてパーク24は引き続きタイムズ事業運営を行い、マスターリース契約に従って定額の賃借料をチェース信託銀行に支払う
・不動産信託委託者である国内SPCはチェース信託銀行から信託配当を受け取る
・国内SPCは信託配当を原資に、オリックス・日本興業銀行への利払い・パーク24への匿名組合配当を行う
*マスターリース契約・・・平面駐車場、マンション、立体駐車場の各マスターリースの総称
3.事業概要
譲渡する資産の内容 | |||||||
物件 | タイムズステーション川崎・タイムズコート白金、月島を含めた事業用資産24物件 | ||||||
譲渡価格 | 4,500,000千円 | ||||||
譲渡・信託先の概要 | |||||||
商号 | チェース信託銀行 | ||||||
資本の額 | 2,500,000千円 | ||||||
事業内容 | アセットバック・ファイナンス、ストラクチャード・ファイナンス等の資産流動化を目的とした各種のサービスを提供 | ||||||
出資先(国内SPC)の概要 | |||||||
商号 | 有限会社ティー・ピー・エフ・ワン・リミテッド | ||||||
資本の額 | 225,000千円内、 パーク24匿名組合出資 222,000千円 | ||||||
資金の調達方法 |
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事業内容 | 信託受益権の取得・保有・管理・運用及び売却その他処分 | ||||||
譲渡の日程 | |||||||
2001年9月21日 各種契約締結 信託譲渡 | |||||||
2001年9月28日 ローンチ |
以上