ニュースリリース
【パーク24株式会社】パーク24 駐車場資産の流動化を実施!
~タイムズ事業資産51億円の流動化により資金調達~
2003年09月30日
全国で4,891ヶ所・65,888台の時間貸駐車場『タイムズ』を展開する駐車場運営最大手のパーク24株式会社(4666 東京都品川区 代表:西川清)が、メリルリンチ日本証券株式会社アレンジのもと、現在保有しているタイムズ事業資産を51億円で流動化いたしましたのでお知らせいたします。今回の流動化は、平成13年9月実施のタイムズ事業資産の流動化に続き2回目となります。
今回の流動化は、設定された期間内であれば、タイムズ事業資産(不動産)を追加することが可能なスキームとなっており、不動産の流動化では国内で初めての取り組みとなります。
流動化のねらい
―タイムズ流動化の背景―
パーク24では、国内での慢性的な駐車場不足を背景に、今後益々のタイムズ拡大を事業戦略の柱として掲げております。その中で8月末現在、日本全国で約4,891ヶ所・65,888台の時間貸駐車場『タイムズ』を展開しておりますが、これらのタイムズ事業用地の92%は土地オーナー様から賃貸借により調達しておりますので、用地確保の資金負担が少ないというメリットがある一方で、賃貸借契約解約によるタイムズの減少リスクが存在します。
―流動化の目的―
パーク24では、
- タイムズ用地確保のバリエーションを拡充する
- 事業リスクである解約リスクの低減
- 小資本での事業経営
を目的に、資産流動化(オフバランス)を前提にタイムズ事業用地の購入を行い、事業ポートフォリオの最適化を目指しています。
―今回の流動化のポイント―
今回のスキームでは設定された期間内であれば、タイムズ事業資産を追加することが可能なスキームとなっておりますので、設定期間内(2年間)に購入した物件の信託受益権を、一定規模(150億円)まで今回設立したSPC(特別目的会社)に追加で譲渡することができ、早期での資金回収が可能になることに加え、流動化のセットアップコストが削減できます。
流動化による資金は、新たな資産流動化を前提としたタイムズ事業用地の購入等に充当することにより、引き続き事業ポートフォリオの最適化を目指し、小資本での事業経営を行うとともに、長期安定的なタイムズを拡大していきます。
流動化の概要
■流動化の流れ
- ケイマン及び日本国内にSPC(特別目的会社)を設立
- 三菱信託銀行とパーク24が、対象物件7物件について不動産信託契約締結
- パーク24から国内SPCに信託受益権を譲渡
- 国内SPCと機関投資家・パーク24が匿名組合契約(A号,B号)締結、国内SPCへ 匿名組合出資
- 国内SPCと機関投資家・機関投資家が金銭消費貸借契約締結
■流動化後の取り組み - 三菱信託銀行とパーク24がマスターリース契約および不動産管理委託契約締結
- 対象物件についてパーク24は引き続きタイムズ事業運営を行い、マスターリース契約に従って定額の賃借料を三菱信託銀行に支払う
- 不動産信託受益者である国内SPCは三菱信託銀行から信託配当を受け取る
- 国内SPCは信託配当を原資に、機関投資家Iへの利払い、機関投資家への利払いおよび匿名組合配当、パーク24への匿名組合配当を行う
- パーク24は追加貸出期間(2年間)の間に購入した新規物件の信託受益権を国内SPCに追加譲渡可能(上限150億円)
- 新規物件が追加された場合、機関投資家機関投資家パーク24は当初の出資金額の割合により、資金負担すると同時に国内SPCからの利払い、匿名組合配当も増加する
■流動化概要
譲渡する資産の内容
物件 タイムズステーション札幌・タイムズステーション横浜山下町を含めた事業用資産7物件 譲渡価格 5,100,000千円 |
信託受託者 三菱信託銀行株式会社 |
アレンジャー メリルリンチ日本証券株式会社 |
出資先(国内SPC)の概要 |
商号 有限会社ティー・ピー・エフ・ツー・リミテッド 資本の額 1,123,150千円 内 パーク24匿名組合出資 252,000千円 資金の調達方法 シニアローン(ノンリコース)3,500,000千円 機関投資家A メザニンローン(ノンリコース)600,000千円 機関投資家B 事業内容 信託受益権の取得・保有・管理・運用及び売却その他処分 |
譲渡の日程 |
平成15年9月26日 各種契約締結 平成15年9月30日 信託受益権譲渡 クロージング |
以上
※お問合せ先
パーク24株式会社
経営企画室
佐々木・野澤
Tel 03-3495-5313